宮古島を知ろう


宮古島の概要

宮古島諸島は沖縄本島から南西へ約300キロに位置する離島。計7つの島からなる諸島で、近琉球列島の中でも最も美しい島のひとつと称されてきました。

 

東洋一の美しさと呼び声の高い与那覇前浜ビーチや、美しすぎる海と口コミで話題になり、今や車での立ち入りができなくなった下地島空港西が西側の17エンド、沖にいかずとも足の着く程度の浅瀬で熱帯魚を観察できる新城海岸など、海の美しさでいうと、右にでる諸島はないであろう自然に満ち溢れた島です。

人口の推移

男性 女性
2019年 27,378人 27,305人 54,653人
2018年 27,225人 27,291人 54,516人
2017年 27,090人 27,283人 54,373人
2016年 27,101人 27,333人 54,434人
2015年 27,231人 27,466人 54,697人
2014年 27,379人 27,583人 54,962人

※上記人口数は「広報みやこじま」毎4月より抜粋

宮古島の現状

沖縄本島から南西約300キロに位置する宮古島は、東洋一と歌われる与那覇前浜ビーチをはじめ、日本の中でも透明度が高いビーチが点々とあり、2015年(平成27年)に、宮古島と伊良部島を繋ぐ伊良部大橋が開通により、急激に観光客数が増え日々賑わっています。

 

年間を通しての平均気温は23度で、最高気温は、31.4度。意外かもしれませんが、宮古島では31.4度を上回った事はありません。湿度は高く、平均湿度は80%、高い時でも99%にもなり、まとわりつくような蒸し暑さが続く日もありますが、山がない宮古島では通年風が吹いていることが多く、体感的には想像するよりも過ごしやすいです。

 

また、宮古島のマンゴーは、日本一の生産量で、2018年度で700トン。近年の天候の変化による影響で、なんとか豊作と呼ばれる生産量でしたが、2017年より、KDDI、沖縄セルラーなどと課題を解決するため、IoTを使い栽培の実証実験を行うなど、積極的に生産量の改善に力を入れています。

 

人口は、約55,000人、移住者も10年前に比べると激増しています。伊良部大橋の開通がきっかけで観光客はもちろん、移住を希望する人たちも増え、近年の顕著な問題として、アパートの家賃が高騰し、1Kのアパートでも10万円を超える物件があったり、次回の更新から賃料が上がったりと、従来から住んでいる住民が悲鳴をあげているという現状があります。このことを「宮古バブル」と呼び、全国区のテレビでも取り上げられるほどの問題となっています。それでも、移住希望者は途絶えることなく、間取りもわからないまま一瞬のタイミングで契約至らないと引っ越しもできないという状況が続いています。

図:宮古島市の入域観光客数推計値(H24~H31/R1)(宮古島市役所のホームページより引用)

宮古島のお酒事情

沖縄県と言えばお酒と言うイメージを持たれている人は多いと思いますが、宮古島には、「オトーリ」と言う独特なお酒の飲み方があります。複数名でテーブルを囲み、その中で親をひとり指名します。指名された親はピッチャーに割られた泡盛を、オトーリグラスと言う小さめのグラスになみなみと注ぎ、口上を述べグラスに注いだ泡盛をいっきに飲み干します。飲み終えたらすぐさま、同じオトーリグラスに泡盛を注ぎ、となりに座っている人に「お願いします」と言い、渡します。渡された人は「いただきます」と言って同じ様にいっきに飲み干します。隣の人が飲み終えたらグラスは親に返し、同じくオトーリグラスには泡盛が注がれ、そのまた隣の人に渡し飲みます。これが一周すると、グラスが親に返り、最後に親は、締めの様にもう一度いっきに飲みます。

 

これがオトーリの流れですが、親が締めの泡盛を飲むと、親が隣の人に移ります。親が移ったら同じく親になった人は、上記のようにオトーリグラスに泡盛を注ぎ、口上を述べいっき飲みをし、グラスに注いだ泡盛を隣の人に渡し飲みます。これが延々と続くのがオトーリです。つまり、自分が注文したお酒とは別にお酒が定期的に回ってくるという不思議な飲み方です。

 

少し型苦しく書きましたが、オトーリはどこからともなく突然始まります。突然泡盛のボトルが用意され、それが知らぬ間にピッチャーに割られ、「オトーリまわしまーす」という陽気な感じでその時は訪れます。口上にも特に決まりはありません。歓迎会や送別会で喋るような感じです。

 

今でこそ、沖縄本島や石垣島でもオトーリは行われるようですが、筆者が経験した中では、宮古島で飲むオトーリが一番長く飲めました。というのも、普通オトーリのような飲み方をするとカラダが持ちません。すぐ潰れてします。それをわかっているのか、宮古島では少し薄めに割った泡盛を作って回します。そうすることで潰れる事なく長丁場に挑む事ができます。これが宮古島の人の優しさなのか、長く飲みたいからなのか、または、伝統を守って行くために無茶はしないという表れなのかもしれません。

 

補足ですが、泡盛ではなくビールや焼酎、あるいは日本酒でオトーリを回す事もあります。つまりアルコールが入っていればなんでもいいという事かもしれません。

宮古島の良さ

宮古島を良く知らないひとや、興味がない人は「宮古島ってコンビニってあるの?」と言うことがあります。もっともな意見です。そもそも島と付いているところに住める環境があるのかどうなのか。

 

しかし、観光客や移住者の増加や、何人もが笑いながらテーブルを囲んでお酒が飲んでいるという事を想像していただくと、コンビニもスーパーも飲食店もある事が分かるかと思います。

 

宮古島には、宮古ブルーを呼ばれる綺麗な海や豊かな自然がありますが、それ以上に人と人との繋がりやなにか人を惹きつける魅力がある島なのだと思います。